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精神科と薬について

精神科での治療においては、カウンセリングや行動療法の他に、薬物療法も重要な治療法です。 治療に使用されるのは、抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬などの向精神薬です。これらは、中枢神経に働きかけ、精神の働きに影響します。不安や焦燥、興奮を鎮める、幻覚や妄想などを軽減する、意欲の減退を軽減するといった作用や、不安感をやわらげ、気持ちを落ち着かせる、筋肉の緊張を取る、眠気を催させる、などといった作用があります。他にも、うつ状態・躁状態を改善する、気分の波を抑える、気分を高揚させる、といった作用を及ぼすものもあります。これらは効果も期待できるとされていますが、患者の症状に対し適切な使用をしないと、副作用が出る場合もあります。どのような副作用があるかというと、運動能力の低下、金郁のひきつれ、落ち着きがなくなる、足がムズムズするなどといった症状や、唾液の分泌が減ることによる口の渇き、便秘や排尿障害、眠気、性ホルモン異常、体重の増加、血圧の低下、頻脈、血糖値の上昇、などがあります。

精神科の治療において、漢方を処方するケースもあります。イライラによって血圧が上昇したり、動悸がしたり、という場合に心を穏やかにする柴胡加竜骨牡礪湯、不安やヒステリー、イライラ、パニック障害などにも効果があると言われる半夏厚朴湯、血行をよくし、更年期などの改善や、さまざまな不定愁訴に効果的とされる加味逍遙散、食欲不振、疲れやすい、体力がないなどの症状に効果的とされる補中益気湯などがよく使用されます。またのぼせや冷え、ホルモンバランスの乱れ、自律神経の乱れなどに効くと言われる桂枝茯苓丸、抑うつやイライラ。不安などを緩和する加味帰脾湯、体内に熱がこもっているせいでおこるイライラ、のぼせ、胸やけ、さらに頭痛や耳鳴りを緩和させる黄連解毒湯などもよく使用されます。漢方は即効性がないものですが、症状の軽い患者には効果があると言われています。さらに副作用が少ないのも使用される理由。また一つの漢方でさまざまな効能が見られることもあり、精神科の治療において、補助的な役割を果たしています。